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映画『ザ・コーヴ』 [Animal]


 
The Cove (2009)
邦題 : ザ・コーヴ


公式サイト http://thecove-2010.com/
official site : http://www.thecovemovie.com/


送信者 blog:地球のために今何ができるだろう?

送信者 blog:地球のために今何ができるだろう?

Running Time: 92 Minutes
Country: United States
Directed by: Louie Psihoyos
Cast:
 Brook Aitken ... Himself
Joe Chisholm ... Himself
Mandy-Rae Cruikshank ... Herself
Dan Goodman ... Himself
Charles Hambleton ... Himself
Simon Hutchins ... Himself
Kirk Krack ... Himself
Isabel Lucas ... Herself
Hideki Moronuki ... Himself
Richard O'Barry ... Himself
Hayden Panettiere ... Herself
Roger Payne ... Himself
John Potter ... Himself
Louie Psihoyos ... Himself
Dave Rastovich ... Himself
Paul Watson ... Himself
Certification: USA: PG-13
japan: PG12 映倫(12歳以上ご覧になれます。)




かつてイルカ調教師をしていた男性が、一転してイルカ解放のための運動を始めました。
彼の仕事仲間イルカのキャシーが、ストレスが原因で死んでしまったことがきっかけでした。

そんな活動の中、和歌山県太地町の入り江でイルカが捕獲されていることを知り、これを食い止めようと仲間とともに奮闘します。

最新鋭の撮影機材やカメラマン、エンジニア、ダイバーなどそれぞれの専門家たちが集まり、閉ざされた入り江でロケを敢行します。

そして彼らが映像におさめた「入り江の秘密」とは...?
 
 



予告(中央の「再生する」ボタンまたは左下の三角マークボタンをクリックすると再生されます)





【以下ネタバレ注意】

この映画を観た事がきっかけとなって、多くの事を知ることができました。
そういう意味で、大変興味深い内容でした。

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日本でイルカを捕っている事も知りませんでしたし、まして食べ物として売っている事も知りませんでした。
捕殺の仕方も(現在は改良されているそうですが)映画撮影当時は、イルカたちに大変な苦しみを与える方法である事も知りました。
芸を仕込まれエンターテインメントに供されるイルカは、胃薬が必要なほどストレスが溜っている事も知りませんでした。

もう2度とイルカショーを観る事は無いと思います。

イルカ/ハクジラがこんなに高い濃度の水銀で汚染されていて、しかもその汚染食品の流通が許されている事も知りませんでした。

「クジラ」としては流通が許されるどころか、学校給食にまでなっていたそうですね。
後に、太地町では給食メニューから無くなったと聞きましたが、これは「イルカ」は止めるけど「クジラ」は出すのか、「イルカ」も「クジラ」も学校給食として出さないのか?
詳細はわかりません。

ちなみに横浜では2008年に、学校給食にクジラを出す事が決められたそうです。
この決して安全とは言えない”食べ物”を給食に出してよいものでしょうか?
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クジラを捕る事の意味を初めて知ることができました。
「調査捕鯨」という言葉も知らなかった頃、日本がクジラを捕る事が悪い事だとは思っていませんでした。
政府がマスコミを通して何回も「合法だ」と言ってましたから。

なぜこれほどまでに海外から避難されているのかも知りませんでした。

映画をきっかけに調べたところ、日本のおこなっている”調査捕鯨”は名ばかりのもので、 その実態は商業捕鯨である事もわかりました。

この捕鯨に関する利権構造もわかりました。
官僚、天下り団体、捕鯨議連の政治家たち、水産ODAに絡む既得権益者たち、官僚の広報機関と化している大マスコミ、いろいろな人たちが国策:捕鯨に関わっていたのですね。

IWC総会で新興国に、日本に賛成させるための「票買い」行動。
水産ODAで新興国に無駄なハコモノがたくさん作られたことも知りました。
原資は日本国民の血税ですよね。

その後の海外での新聞報道から、買収のために飛行機代、宿泊費、売春婦代まで出ていたことまでわかりました。

日本の官僚たちがしている破廉恥な行為に、溜息が漏れます。
たいへん恥ずかしいです。





ドキュメンタリーとして面白くスリリングでした。
見張り(太地町関係者)に見つからずに撮影できるのかハラハラします。
そのシーンでは完全に撮影スタッフ目線になってしまいました。
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漁師さんたちが特に悪く描かれているようには感じませんでした。
まして、「反日映画」などという批判はポイントがズレているようにしか思えません。
彼らはただ「漁の妨害者」と戦っているだけでしょうから。
当然の成り行きだと思います。

イルカを守りたいものと、漁を守りたいものたちの戦い。
ただそれだけの事です。
両者の間に悪い・良いの問題はありません。
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問題にすべきなのは、
水銀、PCB、ダイオキシンなどで汚染されているイルカの肉が、正確なラベルがないまま流通している事と、
天下り問題を含む水産ODA(税金)の使い方と、
官僚の意のままに偏向報道を繰り返す大マスコミでしょう。




劇場情報
http://thecove-2010.com/theater/index.html






個人的評価 星5つ★★★★★が最高です。
映像美   ★★★
音響    ★★★★
ストーリー ドキュメンタリーにつき無評価
総合    ★★★★







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ふじくろ

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by ふじくろ (2010-07-07 23:37) 

鯨達の恨みと、海と、災害

人間て、本当にだらしない心の持ち主らですね。特に心を内向きに閉ざしている、ある島国の一部の人々は。。。
イルカショーやらイルカウッチングとかで子供らに親しくさせておいて、犯罪者みたいに町ぐるみでカメラや人目を避けながら、その親しく天真爛漫に近づくイルカを無残で野蛮に殺している。。そして、いつもの台詞は「何故イルカだけ??牛や馬や鳥は?」という言い逃れだけ。
「じゃ、頭脳や力の弱い人間はどう?頭脳や力が強い人間が弱い人間を共食いしてもその言い分は通るんじゃない?」と言いたくなりますな。

なぜ、そこまでして鯨を食べようとするかな・・・。世界中から「野蛮人!」という指差しをうけながら。。。
私は鯨やイルカは殺さないで欲しいですね。もうちょっと、国際的に融和する心と親しみ包む愛を見せて欲しいですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
===================
もう少し説明を加えるとすれば、

牛や豚や鳥は世界の共有財産でも無いし、持ち主が明らかである。そして海の魚類も捕って食べてもよいと世界の人々が認めている。

しかし、鯨やイルカはその所有権が日本人だけに特定されて無い。
要するに、世界の人々の共有財産である海の資源の中で、魚類は捕って食べてよいということを、各国の人々が決められたルールの中で互いに認めているけど、イルカは人間を見たら素早く逃げる魚と違って、それは人間を見かけても逃げるところか、わざわざ好奇心を持って近寄って遊ぼうとする頭脳を持っているし、鯨もイルカに劣らない頭脳を持っているは勿論のこと、その数もかなり減っているので、その共有の持ち主らの大多数がその哺乳類は残酷に殺したり大量に捕獲して食料にしたりしないで欲しいと言っているんだから、そういう相手の言い分にも協調してやるべきだと思います。
なにしろ、そんなもの食べなくても生きていける日本国民でしょう?それが文化とか漁民の生計とかいい訳をしているけど、間違った文化は治すべきだし職業の問題はいつも時代と一緒に衰退する業もあるしそのたび、当事者達は別の職業に移って生きている。

これからは日本国民も旧遺産に染まってエゴを張る光景よりは、もっと綺麗でよい処を世界中の人々に発信して欲しいですね。
それが長い目で見れば将来の日本人の評判と利益に繋がるんじゃないでしょうか?
by 鯨達の恨みと、海と、災害 (2011-05-16 15:02) 

ふじくろ

>>鯨達の恨みと、海と、災害さん
ご意見ありがとうございました。
個人的に、人間の健康に影響の大きいハクジラを食肉とすることに、大きな疑問を抱いています。
by ふじくろ (2011-05-19 18:27) 

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