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海洋生物のニュース 2022/9月26日 アメリカ [Animal]

 


ストランディングではありませんが,船とクジラの衝突についての研究を取り上げている記事です.

Ship collisions can kill whales – this technology is helping to stop them
Sep 26, 2022
https://www.weforum.org/agenda/2022/09/whale-safe-ship-collisions/

もはやクジラは「捕って食べる」利用よりも,保護して頭数を回復させる方が,生物多様性にとってもCO2削減にとっても大きな価値がある生物ではないでしょうか.

生物多様性のバランスの崩れは食物危機を招くリスクがあるとも言われていますし.



以下概略.

カリフォルニア沖のサンタバーバラ海峡では、絶滅危惧種に指定されている多くのクジラが餌をとっている.
周辺は船が頻繁に行き交い,クジラと船の衝突が問題になっている.

Whale Safeという,船とクジラのデータを地図に示し分析するツールは、クジラの視覚的・音響的なサインを検出する。
また、シロナガスクジラの生息地モデルを搭載し、シロナガスクジラが生息している可能性が高い場所を予測することができる.

アメリカ西海岸では、毎年80頭以上のクジラが船の衝突によって殺されている.

米国の科学者たちは、「Whale Safe」と呼ばれる地図ツールによって、クジラが致命的な船舶衝突を回避できるよう支援している。

クジラは海面での植物プランクトンの成長を促進している.
CO2の削減量は,1頭のクジラで数千本の木に相当する.

自然保護団体WWFによると、植物プランクトンは世界のCO2の約40%を吸収し、大気中の酸素の約半分を作り出している.

国際通貨基金(IMF)の試算によると、現在の約130万頭から捕鯨前の500万頭程度に戻った場合、年間約17億トンのCO2を捕獲できる可能性がある.

鯨の個体数が健全であれば、魚や海鳥を含む海洋生物も健全である.





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