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薬の開発は、もしかしたら今後困難になるかもしれない [Earth]

 

Newton ニュートン2010年6月号「生物多様性」によれば、

Newton (ニュートン) 2010年 06月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2010年 06月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ニュートンプレス
  • 発売日: 2010/04/26
  • メディア: 雑誌




「現在販売されている様々な薬が、生物から取り出した物質をもとに開発されている。」とある。

例えば、アスピリンはシモツケ草の1種を由来としているらしい。

でも環境破壊が進めば、薬の由来となる生物が絶滅してしまうかもしれないし、
新しい物質の発見も困難になるかもしれない。


共同通信社もこんな情報を発信していた。
 

以下転載ーーーーーーーーーーーーーーーー
"自然の薬箱"を守れ 1万5千種が絶滅危機 世界の薬用、芳香植物

2010年5月14日 提供:共同通信社

 伝統薬やアロマセラピー、香に使われる世界各地の植物が乱獲や環境の悪化にさらされ、約1万5千種が絶滅の危機にひんしているとされる。植物を直接"薬"として頼る貧しい国々も多く、国際取引の規制や資源を維持、管理する取り組みが始まっている。

 3月にカタールで開かれたワシントン条約締約国会議。ブラジルとアルゼンチンがそれぞれ、自国内で生育する「ローズウッド(ボアドローズ)」「グアヤクウッド」を、輸出国の許可書が必要な「付属書2」にするよう提案、認められた。

 提案書などによると、香料や精油の原料に使われ、伐採されたり、農地に転換されたりしている。ボアドローズは人が立ち入ることができる地域ではほとんど切り尽くされた。

 これまでも「ジンコウ」や「モッコウ」が国際取引の規制対象になってきたが、民間の野生生物取引監視団体「トラフィックジャパン」の金成(かなり)かほるさんは「規制自体があまり知られていない。こうした植物が香料や香木に使われている事実を知ってほしい」と訴える。

 トラフィックによると、世界中で約5万~7万種の植物が伝統薬や香料などの原料として野生から採集され、うち約1万5千種が絶滅の恐れがあるという。

 ガーナでは市販薬の3分の1以下の価格でマラリア治療に有用な植物が入手できるといい、薬用植物は貧困地域での病気治療に欠かせない。採取や加工を生業にする人も多く、絶滅は生活も脅かす。

 2008年、世界的保護団体が、野生から採れる資源の持続可能な利用を推進しようと、共同で団体を設立。資源の維持、管理をして採取していることや、トレーサビリティー(生産流通履歴)を確保していることなどの基準を守った業者を認証する制度を始めた。

 基準には労働者保護の観点も盛り込まれ、認証を受けた業者の扱うカザフスタンの「カンゾウ」などが欧米で流通し始めている。

※ワシントン条約

 野生生物が国際的な商取引のために乱獲されるのを防ぐ目的で1973年に採択された国際条約。日本を含む170以上の国が加盟。極めて絶滅の恐れが高い種を「付属書1」の対象として、国際商取引を禁止。絶滅の恐れが高まっている種については「付属書2」の対象とし、政府による輸出許可書の発行を義務付ける。加盟国からの付属書掲載提案は締約国会議で投票国の3分の2以上の賛成があると認められる。トラやジャイアントパンダなどの大型動物のほかにも、伝統薬として使われるタツノオトシゴや、観賞用の野生ランや高山植物、チョウなどが規制対象となっている。
ーーーーーーーーーーーーーーーー転載終わり


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