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金と女とクジラの票..日本が買収? [Human]



IWC(国際捕鯨委員会)というものがあります。
ここで1982年に「クジラを捕ってはいけない」と決められました。
クジラが減っているからです。
日本も加盟しているので、このルールは守らなければなりません。
1987年に受け入れたそうです。
でも実際は捕鯨を行っていますね。

[絶滅が心配されるクジラ](クリックで拡大) 北東大西洋セミクジラなんて10頭以下だそうです。
送信者 イルカ/クジラ


なぜ日本は捕鯨を行ってもいいのでしょう?
答えは「調査捕鯨(scientific whaling )」だからです。
学術的な調査のための捕鯨は許されているそうです。

でも、先進国の多くが日本の調査捕鯨を避難しています。
なぜでしょう?

その理由の1つは、捕獲数が多すぎるからです。
もともと調査捕鯨は学術的な研究のための捕獲で、少ない数を想定していたそうです。
それで上限も決められてなかったと。

日本の調査捕鯨では年間数百頭から1000頭捕獲するそうです。
参考;「押さえておきたい!調査捕鯨が抱える問題点」グリンピース・ジャパン


そして多くの鯨肉が市場に出回っています。
「学術調査としては捕獲数が多すぎて、実質的には商業捕鯨だから止めなさい。」と海外の人たちは言うのです。

ここで疑問が浮かびます。
「じゃあ、捕獲数をもっと少なく制限すればいいんじゃないの?ルールを変えて。」
ところがそのルールは簡単には変えられず、
調査捕鯨中止の決議には3/4の票が必要なのだそうです。

IWC 59 ブリーフィング資料 日本政府代表団 森下丈二(pdfファイル) P.4より抜粋
7. IWCは日本に調査捕鯨の中止を求める数多くの決議を採択してきたが、日本はこれらを
無視している。
回答:IWC 決議は単純多数決により採択される。採択に締約国の 3/4 の票を必要とする IWC


日本を応援してくれる国のおかげで、調査捕鯨を止めなくてすんでいるようです。
この応援国は殆どが新興国です。


そして日本はこれらの国々の捕鯨支持票を買収しているのではないかという疑惑が...





 

Flights, girls and cash 'bribes' buy Japan some whaling votes ; THE SUNDAY TIMES

航空券と女性と現金で捕鯨支持票を買収(英サン データイムズ紙 翻訳) Green Peace
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/oceans/iwc/sundaytimes_20100613_html


適当にまとめてみました。

サンデータイムズ紙はこれらの国々の主要閣僚や漁業担当高官に近づき、囮(おとり)調査を実施した。
2人の記者は、架空のスイス人富豪で慈善家のHans Kruber博士に雇われたロビイストになりすまし、博士が漁業関係の欧州開発ファンドを創設したと触れ込んだ。


記者がロビイストになりすまし「資金援助したいが、条件がある。IWCで調査捕鯨中止に票を入れてほしい。」というようなことを新興国の関係者に申し出たそうです。

6カ国は弊紙の提案を前向きに検討する意向を示し、上級官僚や大臣に話を持ち帰った。それはセントキッツ・ネイビス、マーシャル諸島、キリバス、 グレナダ、コートジボワール、ギニアの6カ国。





[地図:アフリカ]
送信者 blog:地球のために今何ができるだろう?

【ギニア】 漁業省の古参官僚 Sylla氏

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ギニアはクジラにはほとんど興味がなかったが、10年前に日本からIWCに加盟するよう説得された。

日本はギニアのIWC年会費7900ポンド(約105万円)を支払い、総会出席の費用も負担しているという。旅費、宿泊費、食事代は最初から日本持ちで、それ以外に代表団 1人当たり日額にして最大300ドル(約26,000円)の小遣いが現金で支給される。ちなみに、ギニアの平均年収は1000ドル(約87,000円)である。

ギニアの大臣がIWCコミッショナーとして出席する場合は、日本から車1台と小遣いが提供される。「最低でも、最低でもですよ、たぶん1日当たり 1000ドルは下らないでしょう」とSylla氏は語った。
現金は会議の際、封筒に入れて日本の役人から手渡される。

日本の平均給与が約400万円として(国税庁 平成20年 民間給与実態統計調査結果より)、
日本で考えれば、1人当たり日額にして約120万円の小遣いが支払われる計算。
そして、コミッショナーとしての出席なら1日あたり年収と同額の現金+車1台がもらえることになります! 
(◎-◎;)




[地図:太平洋]
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【キリバス共和国】 漁業省副長官Michael Bootii氏 (TheSundayTimes記者とのバルセロナ会談)
氏は、同国政府がそのオファーを日本の提供する援助と「比較」するだろうと述べた。

日本の援助とは、キリバス共和国の33の島すべてに魚を貯蔵するための 冷蔵施設を建てるというものだ。
どちらを選ぶかの判断は、捕鯨とはほとんど無関係のようで、金がすべてだった。
「得られるものが何かを吟味しなければなら ないと思います。結局は損得の問題ですから、はい」

日本が同国のIWC代表団の宿泊費、ビジネスクラスの飛行機代、日当、さらには「乗り継ぎ手当」まで支払っていることを認めた。
日本はすでに、モロッコの 総会に出席するキリバス共和国のIWCコミッショナーの経費を負担することを申し出ていた。

太平洋諸島のIWC加盟国のほとんどが日本の資金援助を受けていると述べ、とくにツバルとマーシャル諸島の名を挙げた。




【ツバル】 IWCコミッショナーPanapasi Nelsone氏(TheSundayTimes記者とのロンドン会談)
ツバルの捕鯨支持の立場は、日本から漁業支援として受け取る年間1000万ポンド(約13億円)とは関係ないと述べた。


捕鯨支持と13億円は関係ないそうです。(* ̄ー ̄)




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【マーシャル諸島】 漁業政策チーフアドバイザーDoreen de Brum氏
記者:あなたは……日本とのあいだに問題が生じて、資金提供が途絶えるかもしれないと思いますか?
De Brum:本当のところはわかりません。けれども、わが国が現在の立場を取っている理由はそれだと思います。つまり援助のためです。
記者:え、日本がお国に与える援助のために捕鯨を支持していると?
De Brum:ええ。わが国は日本が与えてくれるもののために日本を支持しています。





[地図:カリブ海]
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【セントキッツ・ネイビス】 海洋資源相でありIWCコミッショナーも兼務するTimothy Harris氏(島の首都バセテールの政府事務所で会談)
日本が漁業に関連するいくつかの社会資本整備プロジェクトに資金提供しており、ネイビスの新しい魚市場の建設も後押ししていると説明した。

セントキッツの票を買い取るという記者の申し出を内閣に伝えると約束したが、もし同国が寝返れば、日本が援助を打ち切る恐れもあるとつけ加えた。

Harris:たったいま、新たな複合施設の建設プロジェクトに取り組んでいるところですから……もしあなたが本気なら、プロジェクトを中断させな い保証がほしいですね。
記者:中断するって、なぜですか?
Harris:日本が資金を出しているからです。

Harris氏は先月、グレナダで行われた日本のIWCコミッショナーおよび大使との非常に重要な会議で、仲間の東カリブ諸国を代弁する役割に選ばれたと 語った。
氏によれば、日本の捕鯨推進の立場を支持することで「評判を損なっている」ため、これらの国々は腹に据えかねているという。
Harris氏は、モ ロッコでの投票に先立ち、日本に補償案を提示しろと掛け合うよう白羽の矢を立てられたのだ。
これらの国々は、日本が漁業関連だけではなく、もっと幅広い開発プロジェクトに資金提供することを求めていた。




【グレナダ】 漁業相兼IWCコミッショナーのMichael Lett氏と農業最高責任者のDaniel Lewis氏との会談
記者のオファーを検討していた。後日、Lewis氏は電子メールでこう書いてきた。
「あなたの連合体に援助オファーの潜在的な 受益者としてグレナダを考慮していただき、幸甚に存じます」
アフリカ コートジボワールが記者のオファーに関心を抱いたようで、先週、熟慮を重ねていた。



【マリ】漁業大臣Seydou Coulibaly氏はさほど気乗りしない様子だった。
クジラが大量の魚を食べることにより、同国の食料供給を脅かしているというのだ。
なぜそんなことに なるのか、まったくわからない。マリは海のない内陸国である。






送信者 blog:地球のために今何ができるだろう?

【タンザニア】 IWCコミッショナーGeoffrey Nanyaro氏(バルセロナ会談)

日本は幹部の日本留学期間中、年間2万2000ポンド(約293万円)を学費および生活費として彼らに支払ったという。
さらに氏は、日本がタンザニアに対し、漁業支援とし て過去2年間で8000万ポンド(約107億円)を供与したと語った。

記者:彼ら[他のアフリカ諸国]を手中に収めておくために、日本は何をするのですか?
Nanyaro:援助です。
氏は、日本は各国のIWC代表団の航空券やホテル代を「内密に」支払っていると述べた。

また氏によれば、費用すべて日本持ちの日本旅行に連れ出され、そこで「良い娘」が提供されるという。Nanyaro氏自身は、いつもそれを辞退してきた。
記者:つまり、他の諸国の代表者たちに対して日本から売春婦が用意されると?
Nanyaro:ええ、まあ。……それは「マッサージはいかがですか?」という誘いではじまります。……「無料のマッサージですよ。淋しくはないですか? 何か慰めはほしくありませんか?」とね。







この現金と売春婦の提供の話...どこかで聞いたことがある。(一。一;;)?
そうでした、官房機密費でした。
官房機密費で大手マスコミ記者に、金と売春婦がプレゼントされていたのだった。
三越で奥さんのパンツ(下着)を買った人もいたとか...
捕鯨とは全然関係ないですけれど。



<2011/07/07追記>
捕鯨再開で日本がIWC加盟国を買収か、英紙 AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/2735790?pid=5878029
<2011/07/17追記>
IWC、「票買い」防止策を採択 日本の疑惑きっかけ AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/2813046





【関連記事】

シロナガスクジラの国際研究
http://makeadifference.blog.so-net.ne.jp/2015-03-12

「水銀濃度が高いイルカ/クジラやマグロは規制されているのかいないのか?」 2010-09-14

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keykun

おはようございます。^^
これらの話は~有り得ることだと思えます。
以前には~オリンピック誘致の関係者の接待も、
似たような実弾と援護射撃?が中心のような噂の報道も有ったようですから。^^;
by keykun (2010-07-22 08:22) 

ふじくろ

>>keykunさん
オリンピック誘致は昨年失敗した東京都?
1964年東京オリンピックですか?
それとも長野かな。
そのいずれでも関係者接待は聞いたような気がします。
IWCは継続している会費や、毎年総会があるので、税金の使われかたとしてさらに深刻だと思っています。:(
by ふじくろ (2010-07-22 22:28) 

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